施工管理
渡辺 勝
工事部 主任技士
2001年入社
高校で柿﨑工務所の職場体験に参加しました。そのとき、私を案内してくれた現場代理人が工事現場でいきいきと働いている姿をみて、憧れたのが入社の決め手でした。作業員の人たちに指示を出しながら冗談も言ったりして、プロとしてきっちりとそして和やかに現場をまとめている様子に「ああなりたいな」と思ったのです。建設業界で仕事をしていた父から勧められたことも大きかったですね。最初は先輩について見るところからはじまって、実際にやってみて、指導受けながら仕事を覚えていきました。若い頃はできなくて失敗しても「やってやる」という負けん気はあったと思います。5年目で2級土木施工管理技士の資格を取得して以降、現場を任せてもらうようになりました。主に道路の新設、維持メンテナンス、橋梁を担当することが多いです。今の現場も新庄金山道路という東北中央自動車道の延伸にともなって整備される道路工事です。
今年度の工期では、山を切り崩して、その土砂を現場に運んで土台、盛り土工事を行います。新規工事の現場ではとにかく段取り一つで進捗に大きく影響しますから、予定通り工事を進めるため段取りには最も気を遣います。作業については私より年上の経験豊富な人もいるので、作業員はじめみんなの意見を聞いて取り組むことをモットーにしています。また事故を起こすとそれまでの苦労がゼロになってしまうので、安全管理と休憩時間はしっかりとってメリハリをつけて仕事に集中できる環境づくりを心がけています。20年以上やっていますが、技術も進歩するので施工管理にゴールはありません。現場代理人の定期ミーティングで新しい情報に刺激を受けることもあるし、測量のICT化なども覚えたいし、現場ではもっと頼りにされるようになりたい。50代、60代の先輩には「さすがだな」と思う人が多いので私も現場代理人としてもっと上を目指していきたいですね。
長年仕事をしてきて、当社の社風の良さは実感しています。とてもフレンドリーで、私は上司に気軽に相談できますし、20代の後輩は私たち世代に話しやすいと思います。社長が若返ってフランクさがさらに良い方向へ進んで、若手社員の意見や提案も汲み上げやすくなっています。近年、若手社員に「なぜ柿﨑に入社したのか」と聞くと「ホームページなどを見てイメージが変わったから」といった答えを多く聞きます。土木工事というとキツい、キケンといったイメージがあったけどそれが払拭された、といいます。作業員の場合は体を使いますが、施工管理は力仕事はほとんどないし、当社の場合は休日がしっかりとれるし、職場環境もどんどん良くなっていますから、若い人に選ばれているんだと思います。
土木の知識がなくても経験を積めばそれだけ覚えていけるし、当社には未経験からスタートして一人前の現場代理人になっている人もいますから、異業種からの転身でも歓迎します。私はまず、一緒に仕事をして道路を造り上げる、その達成感を味わってほしいと思っています。そうするともっともっと仕事を覚えたい、技術を身につけたい、という意欲につながっていくと思います。ゆくゆく現場代理人になって、一つの工事を終えて、道路を開通させる。スケールの大きなものができるわけです。地図に残るということもそうですが、みんなが通っている道を造った、ということが嬉しい。その道を通るたびに、何度でも工事のことを思い出し、やって良かったと思います。そんな仕事、ほかにはありませんよね。